大垣市のホームページで紹介されている“わくわく湧き水マップでは、市内28個所に分布する自噴井戸や湧水地の場所が紹介されています。
各施設では、井戸水や湧水の採水ができるため、今回、各施設の井戸水や湧水の水温、pH※1、電気伝導率※2の3項目について計測しました。
令和7年7月に行った計測結果は、施設ごとの画像と併せて掲載しています。なお、各計測地点の気温については、気象庁の“大垣”における10分ごとのアメダス観測データを使用ています。
【井戸及び湧水地の特徴】
施設の案内書きによると、マップに掲載される井戸の深さは多くは120~150mですが、深度200m以上の井戸も3個所見られます。これらの井戸は濃尾平野にあり、平野の地下に広く連続して堆積する深さが異なる3の礫層(帯水層)のうち、深さ方向に2番目の第2礫層(G2層)と呼ばれる帯水層から取水しており、その多くが自噴井戸となっています。また、湧水地では表層の地下水が湧き水として流出し池を形成している場合や、浅層の帯水層からポンプでくみ上げられた地下水が池に給水されている場合が見られます。
※1:pHとは、水溶液が「酸性・中性・アルカリ性」のどの状態にあるかを示す数値のことです。0から14までの数値で表され、真ん中の7が中性、7未満は酸性、7より大きいとアルカリ性と判定されます。
※2:電気伝導率とは、電気が物質を通るときの「流れやすさ」を表す指標で、電気伝導率の数値が大きいほど電気を通しやすくなります。例えば、金属は電気をよく通しますが、木やプラスチックはあまり通しません。これは、それぞれの物質の構造や性質によるものです。水に溶けてイオンを生成する物質である電解質が多く含まれると、その溶液の電気伝導率は大きくなります。
水温調査地点図 大垣わくわく湧き水マップ(URL https://ogaki-wakimizu.jp/)より転載
地図上の地点番号をクリックすると調査結果が表示されます(PCのみ)
【水温の特徴】
井戸や湧水地で計測した水温は12℃~17℃の範囲でしたが、このうち第2礫層から取水されている井戸の水温分布は、市の西部(16℃)から市の東部(12℃)にかけて徐々に低下する傾向が見られました。(図 大垣市域における第2礫層地下水温分布図参照)
【pHの特徴】
湧水地では6~7程度のpH値を、また井戸では7~8程度のpH値を示していました。特に第2礫層から取水される地下水では7.7~8.0と比較的高い値を示す傾向が見られました。
【電気伝導率の特徴】
井戸や湧水地で計測した電気伝導率は、10~17mS/m程度ですが、湧水地ではやや高い値を示す傾向が見られました。
大垣市域における第2礫層地下水温分布図(2025.7 計測結果)