11回トークセッション(メインテーマ「足元に眠るエネルギーを使う/守る」)を2月11日に開催し33名の参加者がありました。
今回は、2020年1月の第8回以来3年ぶりに対面形式での開催となり、地盤や地下水の流れを推定評価する最新の研究が紹介されました。
話題提供では、金沢大学 准教授 阪田義隆さん、総合地球環境研究所
上席研究員 藪崎志穂さんのお二人から講演いただきました。
坂田さんからは「地盤情報からみた地中熱利用」として、確率論に基づく手法により既往データから地盤分布をモデル化する手法が紹介され、藪崎さんからは、「地下水の流れを把握する」として、同位体やCFCフロンなどの分析から地下水の滞留時間、涵養域を推定する方法が紹介されました。
これらの研究が、今後地中熱利用の促進や地下水保全に寄与することが大いに期待されます。
後半のトークセッションでは、講師お二人に岐阜大学教授 大谷副理事長がファシリテーターとして加わり、参加者からの意見や質問も取り上げながら活発な議論を展開しました。
最後に、共催の(公社)日本地下水学会 五藤幸晴さんが国内有数の湧水の紹介とともに閉会の挨拶を行いました。