Q 地下水はどのようにしてできるの?
A 雨水、河川水、水田などの表流水が、砂や礫など水を通しやすい地中に浸透して地下水になります。
雨や河川、水田などの表流水は、地表面から砂や礫など水を通しやすい地盤中に浸透し地下水となります。
このような地下水の源になる雨や河川水を地下水のかん養源といいます。
Q 地下水はどこにあるの?
A 地下水は礫や砂といった比較的粗い材料からなる地層内に存在します。
地下水は礫や砂といった比較的粗い材料からなる地層の中に存在し、この地下水を含む連続した地層を帯水層といいます。 地下水は帯水層の中を地形の傾斜に沿ってゆっくり流れています。
濃尾平野の地下には、このような地下水を豊富に含む帯水層が何層もありますが、特に層厚の大きな3つの帯水層から多くの地下水が取水されています。
Q 自噴井戸ってなぁに?
A 水圧により地下水が自然に噴き上がる井戸です。
帯水層の上下に粘土層のような水を通しにくい地層があると、帯水層中の地下水はこの層からの圧力で、深さ以上の水圧になることがあります。
このような帯水層に井戸を掘ると、井戸内の水位は地表面より上まで上昇しようとするため地表に湧き出します。このような井戸を自噴井戸といいます。
Q 地下水面って変化しているの?
A 雨などの自然現象や人為的な汲み上げの影響で常に変化しています。
地下水は、雨が地表面から地下に浸透したり、河川からの浸透水などによって供給されます。このため、降水量が多い時期には浸透量が多くなり、供給地域に近い場所ほど地下水位は大きく上昇します。
一方、工業用水や生活用水の水源として地下水が多く利用されていますが、この場合、地下水を汲み上げる量が多いほど、帯水層中の地下水位は低下します。
このように、地下水位は自然現象や人為的な汲み上げの影響によって、各帯水層ごとに地域や季節によって常に変化しています。
Q 岐阜県の地下水位はどこで観測しているの?
A 岐阜県では、岐阜・西濃地域の各地において地下水位を観測しています。
岐阜・西濃地域では地盤沈下の観測を目的に、岐阜県や各市町が地下水位を観測しています。
このうち、岐阜県では深さの異なる3層の帯水層を対象に計25カ所で観測井を設置、昭和46~47年以降、観測を行っています。
(引用:岐阜県都市建築部水資源課HP)
Q 地下水位はどのように変化してるの?
A 地下水位は降水量や汲み上げ量の変化により常に変化しています。
地下水位は季節的な降水量の変化や汲み上げ量の変化にり常に変化しています。特に、工業用水や農業用水の汲み上げ量が多い地域では、その影響が地下水位の変化にも大きく現れます。
ここで、岐阜県のホームページに紹介されている観測結果の中から、特徴的な水位変動を紹介します。
(引用:岐阜県都市建築部水資源課HP)
Q 地下水は何に利用されているの?
A 工業、農業、水道など、様々な用途に地下水が利用されています。
工業用水、農業用水、生活用水や消防用水利など様々な目的で地下水が利用されています。岐阜・西濃地域は地下水の水質が良好かつ豊富であるため、地下水の利用が多く、私たちの生活に欠かすことができない水道水もほとんど地下水が利用されています。
特に、岐阜地域では地下10m程度から地下水を汲み上げることができる地域が多いため、家庭での井戸利用も多く、雑用水としての利用のほかに、良好な水質のため飲料用としても利用されています。
また、最近では、地下水の熱を冷暖房の熱源として利用したり、防災用井戸として災害時の生活用水確保など、地下水の多方面への活用が広がっています。
岐阜市内に設置される様々な井戸